空調付クリーンブースのアフターメンテナンス
環境エンジニアリング部の百済です。
3年前に医薬品製造工程にW12000×D7000×H2500の大型空調付
クリーンブースを導入いただきました。
フィルター目詰まりによる風量低下で部屋が冷えにくくなってきてため
フィルター交換と空調機点検を行いました。
手順:現状確認→電流値確認→フィルター交換→
交換後の風速チェック→清浄度測定→測定データの管理。
① 現状確認:風速計で噴出し口の風速確認
導入初期値0.72m/sec→0.39m/secまで低下(;一_一)
② 室内機の電流値確認:クランプメーターを使用
電流値126A 空調機自体の能力低下は見られません。
③-1 フィルター交換
交換前のHEPAフィルター吸い込み側は真っ黒です。
もう少し費用をかけないで風量をあげたいというお客様のリクエストを受け、
より圧力損失の少ない高風量タイプのKAMATAHEPAフィルターに交換しました。
③-2 空調機OA取り付け口についているプレフィルターも新品に交換。
こちらのお客様は、定期的に清掃されておりましたので、見た目は黒いですが、
割ときれいな状態でした。
(交換前) (交換後)
☝プレフィルターをこまめに清掃すれば、HEPAフィルターの寿命は延びますよ。☝
④ すべてのフィルター交換後の風速再チェック
交換前0.39m/sec → 0.87m/sec
導入初期値より風速アップで高風量タイプに変更した効果が確認できました。(*^^)v
⑤ 清浄度測定:
当社が誇る最新鋭パーティクルカウンターLASAIRⅢ-310C
(カーボンボディですよ!)で行いました。
クリーンブースの設定値がクラス100000に対し、
0.5μ1000個以下と充分な能力を発揮しております。
⑥ データ管理
測定したデータはそのままプリントアウトし、まずその場でお客様にコピーを!!!
そして、本データを持ち帰り、図書としてまとめて再びお渡しします。
蒲田工業では、導入いただきましたお客様へ2~3年(悪環境に設置の場合は半年~1年)で、
定期メンテナンスのご案内をさせていただいております。
もちろん年数目安だけでいきなり交換というわけではございません。
1、設置しましたフィルター差圧計数値が初期値に対して倍になる場合、
2、差圧を読まなくなる場合
この二つの条件に該当する場合は、弊社にて交換作業をおこない、
交換後のデータを提出させていただいております。
現状確認の為、清浄度測定を行なって初期値との差異を確認後、
交換するかの判断をいたします。また、交換日はデータを保管し、
次回メンテナンス日に改めてアナウンスさせていただく体制を整えております。
いつまでもご満足いただける能力を発揮できるように、安心の体制を整えております。
また他社で導入されたブースやクリーンルームのメンテナンスでお困りのお客様がいらっしゃれば、
ぜひ当社までご連絡ください。現状確認を行い、メンテナンス計画を作成させていただきます。
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KAMATAクリーンルームのご紹介
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