営業推進部の飴本です。


先日、熊本県工業連合会　生産連携組織Gamadas（ガマダス）の一員として、中国視察に参加致しました。
Gamadas設立10周年記念ということで、上海、青島、大連の各都市を回る旅程が組まれましたが、そのうち青島、大連に行ってきました。
青島空港です

合弁進出された一社の工場です



青島では、メンバーの1社が合弁進出されています。
品質とコストのバランスをとることは日本以上に神経を使うとのこと。
高い品質を実現するために必要な切削工具はやはり日本製でなければならないということで、工具類の入手が課題だそうです。


　あわせて現地ローカル企業（製缶、板金、機械加工など）も見学しました。
ステンレスの板金加工工場です　　　　　　　屋外で塗装をしている風景です
　

左はステンレスの板金加工工場ですが、ごみが散乱しておりお世辞にもきれいとは言えません。
右は屋外で塗装をしている風景ですが（奥のオレンジ色）、手前の製品に養生などされておらずスプレー塗料が付着しそうでした。

これらは中国国内向けの製作現場ですが、溶接の仕上がりを見ても「安かろう。悪かろう」というレベルでした。

中国においても日本や、ドイツ向けの製品と国内向けでは明確に作り分けがなされているようでした。


　次に訪れた大連では主に開発特区を見て回りました。

日本をはじめ外資系大型工場が林立しています。開発はまだまだ進むようでいたるところで、整地、建設工事が行われていました。







　大連の中小企業団地の見学です。







自動車メーカー向け射出成形金型を製造されています。
日系、独系への納入が殆どだそうで、加工機、検査機等は日本製（中古）が主でした
。
同じ工業団地にある別の会社（金型製造、射出成形、アルミ鋳物まで一貫生産）です。


掲示板です

加工条件の記録



日系電機メーカーへの納入も数多くされているとのことでした。
いたるところに５Ｓへの取組（掲示板、標語など）や加工条件の記録など品質向上への取組が見て取れました。

今回の視察では現地のものづくりをしている企業の生の姿を数多く見ることができました。
いろいろ感じることも多かったですが、何よりも印象的だったのは物価の高さです。
ものによっては日本より高いものもあり、中国に進出しさえすればコストダウンが可能というのは既に過去の話のようです。
もう一つはやはり中国という国の大きさです。国土、人口など統計数字ではわからない大きさを今回目の当たりにした気がします。


＊　番外編ヽ(*’-^*)。


昼食に食べたケンタッキーフライドチキンにて、セットで３８元（約５３０円）日本とあまり変わらない価格です。