ホーム > お困りごと解決事例 > 高さに余裕がなくても大丈夫、飲料水充填ラインを短工期でクリーン化
既設工場内で飲料水充填工程が新たに設けられることになりました。
当初充填機をブースで囲いクリーン化することを検討されましたが、工場の天井高さに余裕がなく、空調機やFFU(ファン・フィルター・ユニット)の設置スペースが確保できずお悩みでした。
① 充填機設置予定箇所の天井高さは3,000㎜で、ジプトーン貼り
② 充填機の高さは2,800㎜
③ 稼働開始予定日までの時間的余裕もあまりない
▼ ジプトーン貼り天井イメージ
既存の天井壁材の一部塵塗料を厚塗り施工しクリーンパネル化し、ブース構造に組み込む。あわせて間仕切り仕様のクリーンパネルを追加し、ブース構造とすることで塵埃の侵入をシャットアウト。FFUは既設天井に直付けできる循環型を選定。工期は塗装も含め3週間以内とする工法を提案しました。
ポイント
① 無発塵塗料を厚塗り施工することで、既存の天井や壁をブースの構造材として使用。
② FFU も天井直付けタイプとすることで、天井高の問題はクリア、床置きタイプではブース内の作業スペースを確保できない。
③ ブース部材として追加するパネルは間仕切り仕様のクリーンパネルを選定。工期短縮に効果。
▼ ブースイメージ
初回の打ち合わせから2ヶ月で完工し、ラインの稼働に間に合わせることができました。(現地での工事期間は約3週間)ブースの構造材に既存の天井や壁を利用することで、工期の短縮だけでなく、コストの抑制にも成功しました。現場工事ではパネル設置と空調工事を同時進行し、短工期を実現しました。
お客様の声:
設置スペースにも工期のも余裕がない中で、素晴らしい提案をしてもらえました。クリーン度もクラス10000設定は余裕でクリアし、無負荷状態であればクラス100という性能になっており、満足しています。
既設の空間をクリーン化する上では、今回の天井高さのように様々な制約、条件が発生することが多くみられます。蒲田工業はクリ環境構築のプロフェッショナルとして与えられた条件の中で、最も適した手法、工法を提案し、お客様にご満足いただける空間を創り出します。
高い知識と迅速丁寧な対応でお客様のご要望に対して何通りものゴールを示す提案力が持ち味です。見積り段階や仕様検討の段階で、お客様が完成後をイメージしやすい資料を作成し、安心感、信頼感を得ているクリーン環境構築のスペシャリストです。 特に、半導体・製薬業界での施工経験が豊富です。