ホーム > お困りごと解決事例 >H型鋼の反転時の騒音防止対策 製品検査工場での騒音対策
A製鉄所様のH型鋼工場では、製品(H型鋼)をレール鋼の上で回転させながら傷等が無いか検査をされています。この検査工程では毎日24時間常に検査が行われており、検査されるH形鋼は小さい物でも244w×252h×11m、重量が0.7t、大きい物だと890w×299h×15.5m、重量が3.3tもある形鋼です。この工場での騒音はすごいものでした。騒音は120db以上のかなり大きな音であり、作業環境としては、耳栓をしていても難聴になる可能性があるため騒音防止の対策がないかご相談を受けました。
①H型鋼の反転時の騒音がひどい ②検査ラインがいくつもあるため24時間常に騒音がある ③耳栓等していても作業員の労働災害の原因になる(難聴など) ④傷の検査をしているにもかかわらず転倒させる事で傷が付く事もあった |
○耐カット性・耐摩耗性の良いゴムスキッドライナーを提案 最初は、樹脂製のライナーや普通のゴム板を置く案などもありましたがそれほど騒音も減少せず、またH形鋼の倒れる時の衝撃で破損する可能性もあり採用不可となりました。そこで耐カット性・耐摩耗性の良いクレハエラストマー製トレレックスというゴムスキッドライナーを提案し、テストしていただく事になりました。 *受注生産のため、納期は2ヶ月程かかります。
①騒音が大幅に減少した。
②製品(レール鋼)の傷防止に役立つ。
テストの結果、120dB以上あったものが90dB以下に減少しほとんど騒音が気にならなくなり、尚且つH型鋼に傷が付かなくなり大変喜んでいただきました。正式採用の時にはライナー寸法150mm(幅)×65mm(高さ)×1.5m(長さ)を長さ方向に繋げられるように加工し約15mの物を6列分納入しました。
蒲田工業は特殊ゴム材質を利用した今回のソリューションのほか、様々な騒音対策として、遮音・防音・防振に取り組んでおります。今回のゴムスキッドライナーはもともと鉱石などを貯蔵するホッパーや粉砕するミルの内面の耐摩耗対策として開発された製品です。