バルブとは、ガスや液体等の流体を流す・止める・そして流量を調整する事を目的とする機器で、産業設備生産設備では多くの場所で日常的に使われています。バルブには、流体の種類(液体、気体)、性質(可燃性、毒性、腐食性、圧力、温度)、特性、さらには、バルブ本体の材質(金属、非金属)により豊富な種類がありますが、その目的・能力を十分に発揮出来ていますでしょうか?止めたい時に止められない、動かしたい時に動かない等のお困りの事は無いですか?バルブの作動不良、リークによる生産能力のダウン、エネルギーのロス等は会社にとって大きなマイナス要因、利益の損失です。
高頻度の開閉、高温の流体、超低温の流体、高圧の流体、漏れゼロで使いたい、バルブの寿命延長をしたい、設備の安定操業・増産体制を図りたいなど、従来のバルブでは満足いただけなかった所に是非ご検討下さい。エヌビーエス製ユニフローバルブ、ユニコンバルブ(ローターリーバルブ)は、従来のバタフライバルブのイメージを大きく変えるバルブです。ご使用条件を詳しくお伺いして、用途に適した材質・シール材の選定と仕様構造で設計し、最大限の能力が発揮できるバルブです。一品一様の受注生産品です。蒲田工業は『装置を止めないバルブ』をご提案します。
ユニフローバルブ(ロータリ-バルブ) ユニフローはバタフライバルブではありません。ボールバルブを小型・軽量化したロータリーバルブです。
*ボールバルブのシール部分を切り取り、コンパクトにしました。
二重偏心ディスク二重偏心構造のため、高頻度の開閉にも耐えられます。シール部分の局部摩耗が少なく、バタフライバルブでは不可能であった完全シール(漏れゼロ)が可能になりました。ご使用条件によっては100万サイクルまで漏れゼロを保障します。
* バルブが開きはじめるとすぐに、弁体とシートが離れ摩耗が少ない。
* 開閉トルクが小さい。 ⇒ 高サイクルに耐えられる。
* 高速開閉が可能(1秒以内)
全閉 | 微開 | 全開 |
ディスクにシートの 全周が当たる |
シートとディスクの 接触なし |
シートとディスクの 接触なし |
シートがディスクに密着 | シート摩耗なし | シート摩耗なし |
長期の作動寿命(300万サイクル連続運転実証=PSA装置)* 2重偏芯構造により、シートの摩耗が少ない。
* 〃 開閉トルクが小さい。
* ボディーとシャフトの間に隙間が無い。⇒カジリ、固着が無い。
(ダスト・タール分等の異物の噛み込みが起こりにくい。)⇒ダストシール構造も可能!
*ユニカットディスク=シートとディスクの局部摩耗を防止。(メタルシートの場合)=NBS特許取得
メタルシート漏れ規格:ANCY CL.Ⅴ(0.0075/inch/min以下)50A~300A ANCY CL.Ⅵ×10‐1(CV値流量×0.001%以下) 300A~1200A
*グランドパッキン漏れ防止(50万サイクル漏れゼロ)リーク50万サイクル漏れゼロ 作動寿命100万サイクル (リーク発生時もグランド押えの増し締めにて簡単に止められます。) 標準仕様は、PTFE Vパッキンです。流体、温度によって選定いたします。
シート形状、材質が用途に応じて豊富。* ソフトシート、メタルシート、低トルクメタルシート、ダブルシート、ス-パーダブルシート、超低温シート
○ソフトシングルシート | ○メタルシート | ○ソフトダブルシート (ファイヤーセーフ) |
※ シートの形状は実際とは異なります。 | ||
(JIS10K、ANSIクラス150) | (JIS10K、20K、ANSIクラス150、300、600) | (JIS10K、20K、ANSIクラス150、300、600) |
性能:漏れゼロ、両方向シール | 性能:許容漏れ量 ANSIクラスⅤ(12”以下) | 性能:許容漏れゼロ、両方向シール 火災時:400cc/分/インチ以下(水) |
-45℃~180℃ | -45℃~650℃ | -45℃~200℃ |
真空0.02Torr~1.0Mpa | 最大 10.2Mpa | 最大 10.2Mpa |
適用流体:ガス、液体 | 適用流体:ガス、液体、蒸気-45℃~650℃ 10.2Mpa最大 | 適用流体:ガス、液化ガス、液体、蒸気 |
標準シートはソフトシート=PTFE製となっています。 ご使用条件に合わせて、選定いたします。蒲田工業までご相談下さい。 |
高い強度、精度*ボディーの変形が起きない。= ASME/ANSI B16.34のフルレイティング設計
*ディスクの変形が起きない。= 肉抜きの無い高い強度設計。
*シャフトの捻れが起きない。= シャフト強度設計と独自のシャフトピン接合。
ロータリーアクチュエータ駆動部(アクチュエータ)長期作動寿命
*長期作動が可能(300万サイクル:メンテナンス不要)
NBSはバルブからアクチュエータまですべて自社工場にて設計・生産しております。
保守、メンテナンスが容易。*保守、通常のメンテナンスはシート交換のみです。
*シート交換は、現場で誰でも簡単に可能。 ⇒ 特別な技術、ノウハウが不要です。
*蒲田工業はNBSよりメンテナンス作業の認定を受けています。弊社でのメンテナンスも可能です。
(シリンダーのOVH、弁体の開度・落ち込み調整、グランドパッキン交換等)
用途例製鉄業界、石油精製・石油化学関連業界、造船関係、工業ガス関係、製紙関係などなどあらゆる分野の生産設備 に実績があります。
・ON・OFFユニフローバルブ
・コントロールユニコンバルブ
・PSA装置用ユニフローバルブ
・タンカー用ユニフローバルブ
・緊急遮断弁用ユニフローバルブ
・2段階ユニコンバルブ
など等豊富な製品群をそろえています。
*価格は汎用のバルブに比べて高めです。とりあえず付いていれば良いとか、汎用のバルブで問題ない、という所には向いておりません。 本当にお困りの所、使用条件の厳しいところにご検討ください。
*汎用バルブで十分な場合、過剰品質
⇒使用条件の過酷な場所に。 高サイクル、高速、高温ラインにお勧めです!
例:PSA(空気分離装置)、リジェネバーナー式加熱炉切替弁、熱風炉高温空気ライン、圧延冷却設備等。(PSA(空気分離装置)は国内シェアの9割がNBS製=高サイクル15sec/1回開閉)
品質の信頼性をより確かにする認証・資格*通商産業大臣高圧ガス認定工場
*ファイヤセーフ認証(適用規格:API、BS)
*TA-LUFT認証=TA-LUFTは、環境保護を目的とした、バルブグランドからの漏れを防止する構造承認です。
*船級協会承認
納入までの流れ
技術用語
PSA装置 | PSA(Pressure Swing Adsorption:圧力変動吸着)装置は、吸着剤のガスに対する吸着特性の違いを利用して、加圧と減圧の操作を交互に繰り返しながら、目的とするガスを連続的に分離する装置です。空気分離用のPSA装置には、空気から酸素を取り出す酸素PSA装置と窒素を取り出す窒素PSA装置とがあり、それぞれ使用する吸着剤やプロセスが異なります。 |
リジェネバーナー式加熱炉 | リジェネバーナーは、一対のバーナーを交互に燃焼させて廃熱を有効利用する省エネルギー型燃焼機器です。一方のバーナーが蓄熱器で熱交換した高温の予熱空気を利用して燃焼している間、他方のバーナーが排気口の役割をして廃熱を蓄熱体に蓄えます。この一連の動作を所定の時間毎に切り替えて運転することで、通常温度の燃焼用空気は蓄熱体で炉温に近い高温にまで予熱され、また一方高温の排ガスは蓄熱体に熱を与えた後排出することで、炉外へ無駄に熱を持ち出さないシステムとなっており、大幅な省エネルギーが図れる加熱炉です。 |
ANSI規格 | アンスィー、米国規格協会の意味で、アメリカ合衆国の工業的な分野の標準化組織であり、またここで定められた規格であることを示すためにANSIが使われる。日本の日本工業規格(JIS)、日本工業標準調査会(JISC)のような存在。ISOに加盟している。 |
ファイヤセーフ認証 (API、BS規格) |
ファイヤセーフとは、万が一火災が発生した時でもバルブのシートが燃焼して無くならない様な構造の事をいいます。APIはアメリカ石油協会の規格、BSはイギリスの英国規格協会によって制定・発行された国家規格の事です。 |
TA-LUFT認証 | ドイツの大気汚染防止技術指針の事で、環境保護を目的とした大気汚染防止の基準である。 |
船級協会 | 船級協会は、技術的な知識を背景に、船舶の構造や設備がルールに適合するか否か,あるいは、部品や材料が適正に検査されているか否かの情報を伝えるための機関です。船舶及び海洋構造物の船級登録及び検査 、船舶に備えられる設備の登録及び検査 、船級及び設備の登録維持のための検査 、材料、機器、艤装品の承認 などの業務を行っています。 |