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排水処理

排水処理施設運転管理、処理能力向上と改善工事、排水処理施設設計、新設工事のご案内

ご挨拶蒲田工業では、環境問題の取り組みとして排水施設の改善による施設内の臭気の削減、BOD・COD・SS・n-ヘキサンの削減を実施し、ひいては排水の浄化により海や川の水質維持に貢献しています。 食品工場より排出される加工排水を浄化処理する排水処理施設において、活性汚泥法による曝気槽の処理能力を最大限に発揮させる事により、より綺麗な水を放流させたり、臭気による近隣からのクレームを解消。 また、近年、国の条例・基準が厳しくなっていく上での水質基準をクリアする事により、お客様に喜ばれています。

現在、貴社排水処理施設及び排水状況につきまして、下記【排水処理施設ヒアリングシ-ト】にご記入の上、FAX・メール等にてご連絡いただけましたら、検討のうえ『排水処理施設改善提案書/排水処理施設運転管理指標』をご送付させて頂きます。どうぞお気軽にご連絡下さい。

【排水処理施設ヒアリングシートはこちらへ】 PDF Download

最新の排水処理システム 〈エコバイオシステム〉

生物膜法による排水処理においては、微生物を定着させる接触担体の選定が重要なポ イントとなりますが、このエコバイオシステムでは、微生物の生息に適した中空円筒 形状の連続多気孔のセラミックスを接触担体に使用するシステムです。従来の接触材と比べて、表面積が約4000~7000㎡/m³と飛躍的に大きな表面積を有する事から、大量の微生物を保持する事ができるとともに、排水処理施設内曝気槽を小型化する事が可能で好気性雰囲気において、大量の排水を短時間で処理する事が実現しています。

【エコバイオシステム工事実施例をご覧ください】 PDF Download

エコバイオシステム新規設置工事・改善工事のポイント!

1 排水処理施設内曝気槽の省スペース化

標準的な活性汚泥法の場合BOD負荷は、0.3~0.8kg/m³(日)程度で設計しますがエコバイオシステムの場合、1.5~3.0kg/m³(日)が設計範囲値となるため排水処理施設の小型化が出来ます。また、同じ施設規模であれば多量の排水を短時間で処理する事が可能です。(既設の排水処理施設曝気槽能力をアップさせるため、沈殿槽に対する水量負荷がない場合は、施設の増設なく処理可能の場合もあります。

2 汚泥発生量の減少と低ランニングコスト

曝気槽内の活性汚泥濃度を高く維持でき、多種多様な微生物を大量に保持する為、微生物間で多くの食物連鎖が発生し汚泥の発生量が少なくなります。汚泥発生量の減少により、発生汚泥の処理費用等のランニングコストの低減に大きく寄与します。

3 塩分を含んだ排水処理が可能

海水排水原水及び海水によるボイル排水原水においても、エコバイオシステムでは可能です。但し、BOD負荷は通常設計値の1.5~3.0kg/m³(日)→1.0~2.0kg/m³(日)程度にて設計します。

4 水質・水量等の負荷変動に対する適応性による運転管理が容易

多種多様な微生物を大量に保持するため、BOD負荷変動及び水量負荷、PHの変動に対しても順応性があり処理後の水質変動を小さく抑えます。 また、これまでの接触材の中には、嫌気性によって大量の微生物が一時的に剥離する場合があっ たがこのエコバイオシステムでは、微生物の世代交代が好気性の状態で円滑に行なわれるため大量の微生物が一時的に剥離する事がありません。

連続多気孔セラミックス〈ポーラスソフトセラミックス〉

ポーラスソフトセラミックスは、天然に存在するある種の岩石に微生物が多く付着している事に着目し、この岩石の化学組成や物性を研究し同様な物質として作成した連続多孔セラミックスです。排水処理施設においてのセラミック担体の使用方法 についてはステンレスユニットにポーラスソフトセラミックスを固定し使用します。

*ポーラスソフトセラミックス担体製作例
ミタゲン微生物製剤シリーズ

排水処理施設におけるトラブル解決に効果を発揮します。

1 微生物栄養剤「ミタゲンA」

(15kg入クラフト袋・3kg×5本=15kg入クラフト袋)曝気槽内においての微生物に対する排水栄養バランス(BOD:N:P=100:5:1)不良及び負荷変動時、排水処理施設の長期休止(正月休み・夏休み)時の活性汚泥菌用栄養源として、曝気槽 AT1より投入、使用いたします。

2 微生物シーディング剤「ミタゲンB」

(15kg入クラフト袋・3kg×5本=15kg入クラフト袋)ミタゲンB1kgは、約1tonの良質活性汚泥に相当し約36時間で活性化します。季節変動時による曝気槽能力低下及び水量負荷、BOD負荷変動による一時的能力低下に曝気槽AT1より投入使用します。ミタゲンBには、1g中に約10億個の好気性菌と諸酵素が配合されています。各酵素の働きにより排水中の有機物が分解され、好気性菌及び活性汚泥菌の増殖を助けるとともにミタゲンBに含まれる好気性菌の働きによりフロック形成が改善され、曝気槽内での 活性汚泥菌の生活環境が改善されます。 ミタゲンB及びミタゲンAを併用する事により、排水処理施設内曝気槽にて、槽内に水を注入し良質活性汚泥を作る事が可能です。特に新設排水処理施設の立ち上げ時に有効です。

3 バルキング抑制剤「バルキック」

(10kg入段ボール箱)排水処理施設曝気槽内でのバルキングによるトラブル時に、バルキックを投入する事により糸状菌を抑制・減少させます。 またその効果については顕微鏡で確認できます。 バルキック投入による活性汚泥菌・原生動物には影響を与えないため、水質の悪化はありません。

バクテリア製剤「ウオータートリート」

排水原水に対し、毎日一定量(1000ppm程度)のバイオバクテリア製剤「ウオータートリート」 を投入する事により、日々の微生物連鎖増大を図り、有機物の処理スピードの向上を目的としています。 特に、油脂を短時間で分解しn-ヘキサンの削減に効果があります。

1 ウオータートリートWT-300・GTD-SP

(11kg(48袋入)/缶)(11kg(150袋)/缶)油脂分の消化を促進する酵素系バイオ製剤です。 排水処理施設では、1次処理として調整槽に投入し、活性汚泥では処理しにくい油脂を酵素分解し活性汚泥菌を助けます。

2 スポアコンLPC

(18.9L入ペール缶)3種類の酵素と3種類のバチルス系バクテリアを配合したバイオ製剤です。3種類の酵素配合により短時間で悪臭を抑制します。

排水処理施設改善工事写真
排水原水スクリーンオーバーホール工事
曝気槽消泡ノズル取付け例
脱水機RF-300Uオーバーホール工事
D社様セラミックユニット充填工事/水質安定化工事
F社様セラミックユニット充填工事/水質安定化工事

排水処理の技術用語集

1 活性汚泥法 Activated Sludge Process  
2 活性汚泥 Activated Sludge AS
3 最初沈殿池(槽) Primary Settling Tank PST
4 調整槽 Controlling Tank CT
5 曝気槽(No1~) Aeration Tank AT1~
6 沈殿槽 Settling Tank ST
7 最終沈殿池(槽) Finally Settling Tank FST
8 返送汚泥 Return Sludge R
9 余剰汚泥 Excess Sludge ES
10 流入水 Influent   
11 流出水 Effluent   
12 汚泥処理 Sludge Disposal   
13 排水規準 Effluent Standard   
14 浮遊物質 Suspended Solids SS
15 曝気槽内混合液・浮遊物質 Mixed Liquor Suspended Solids MLSS
16 曝気槽内混合液・揮発性浮遊物質 Mixed Liquor Volatile Suspended Solids MLVSS
17 30分間活性汚泥・容量 30minute Activated Sludge Volume SV30
18 汚泥容量示標 Sludge Volume Index
(Mohlman Index)
SVI
19 汚泥密度示標 Sludge Density Index
(Donaldson Index)
SDI
20 汚泥日令 Sludge Age SA
21 溶存酸素 Dissolved Oxygen DO
22 ppm 百万分の1の単位〔1mg/リットル〕
Parts par Million
 
23 ppb 10億分の1の単位
Parts par Billion
 
24 BOD 生物化学的酸素要求量
Biochemical Oxygen Demand
 
25 COD 化学的酸素要求量
Chemical Oxygen Demand
 
26 CODMn KMnO4 法による COD値  
27 CODCr K2Cr2O7 法による COD値  
28 TOD 全酸素要求量 Total Oxygen Demand  
29 TOC 全有機性炭素 Total Organic Carbon  

排水処理のFAQ

Q.エコバイオシステムの特徴とは?

排水処理施設内曝気槽での標準活性汚泥法からセラミック担体を使用した接触曝気方式に変更する事により、排水量増大への対応、BOD負荷変動への対応等、安定した排水処理を行う事を目的としたシステムです。 (またBOD、N-h負荷対応により、バイオ製剤・微生物製剤・栄養剤等を使用し、バランスのよい排水処理を行います。)

Q.活性汚泥法とは?

排水をまず調整槽に集め、液性を均一化、栄養源を添加、PHを調整、あるいは最初沈殿槽においてSSの除去を行った後、その一定量を連続的に曝気槽へ給液、曝気槽に給液した排水中は一定滞留時間をもって、あらかじめ集殖、訓養された好気性細菌(活性汚泥)によって有機性物質が酸化分解されます。 次に、活性汚泥と排水の混合液を沈殿槽へ導き、滞留させて活性汚泥を上澄液と分離し自然沈降させる方法です。

Q.現在、排水処理を行っていますが不安定です。アドバイスはありますか?

専門担当者によるアドバイス・排水処理運転管理指標作りをさせて頂いております。下記をご連絡頂けましたら、弊社環境エンジニアリング部にて検討し、ご連絡をさせて頂きます。

1.貴社名、所在地、御担当者様名
2.排水原水性状(貴社工場での製造・加工品目等)
3.排水処理施設フローシート
4.排水原水水質及び放流規制値・排水量
5.問題点(処理不良・バルキング・排水量増大/工場拡張・排水負荷変動等)

※貴社ご用命により、貴社排水水質分析をさせて頂いております。(弊社より排水サンプリング容器を郵送致しますので、排水原水・曝気槽水をサンプリングし、返送して頂きます。)

Q.活性汚泥の原生動物とは?

原生動物は縦分裂によって2分裂により増殖する単細胞の動物で、その多くは排水中のSS、細菌の菌体を捕食して棲息しています。



1. 鞭毛虫類:鞭毛によって運動するもの、あるいは振動性の膜をもつものもある。(無性生殖)
2. 肉質虫類:虚足を有し、それによって食物を取り運動する。(増殖は2分法による無性生殖)
3. 繊毛虫類:繊毛により運動し食物を捕食する。(縦裂2分裂による無性生殖、あるいは接合による有性生殖)

Q.海水排水での活性汚泥処理は可能ですか?

可能です。弊社「エコバイオシステム」によるポーラスソフトセラミック接触担体を使用した接触曝気方式に変更する事で、現在青森県内ホタテ加工工場排水処理施設にて、排水原水塩分濃度4%での活性汚泥法処理をしております。