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セットメーカー様にてダンボールの寸法・計量が測れる測定器を開発するにあたってお困り事の相談をいただきました。
ポイントと問題点
① 赤外線センサーにて寸法を測定するのに、天板(8t×665×420)の部分をポリカーボネート樹脂(PC)にて試作したが傷が付きセンサーが誤作動を起こしてしまった。
② 傷が付きにくく荷重が掛かっても反らない材質を探して欲しい。
③ 透明質で機械の内臓部が丸見えにならないように目隠しをして欲しい。
水族館の大型水槽にも使用されているアクリル樹脂を提案しました。
ポイントと問題点
① 透過率の問題
PCの透過率は76%に対しアクリルは92%で赤外線センサーも誤作動しない。
② 反りの問題
最大荷重が25kgなのでアクリル板8tのサンプルで耐久試験をクリアした。
③ 傷及び目隠しの問題
傷対策は表面にハードコートし、裏面はブラスト処理にてスモークをかける事で目隠しできます。
「最初、アクリル板は衝撃に弱いと思っていたので強度の心配はありましたが、大型水槽に使用されているもので試したら耐久試験にクリアしたので採用させていただきました。」
アクリル板は割れやすいと云われております。その通りですが、しかし水族館の大型水槽は実はアクリル板を貼り合せてできております。350?450t位の厚みがありますが貼り合せ及び曲げ加工もできます。蒲田工業は協力会社とのノウハウを元に下記のような特殊品のご対応させていただきます。
① 大きな樹脂板の重合接着および曲げ加工ができます。
② 部分的に色づけができます。
③ 色付のショーケース(展示用や水槽用等)の製作ができます。
愛嬌の良さは社内でもピカイチ。前任地では長くセットメーカー様を担当していたので精密機械加工や樹脂、ゴムの物性に関する知識や経験が豊富です。