ホーム > お困りごと解決事例 >天井クレーンの電磁ブレーキライニングの寿命延長化
定格荷重30トンの大型天井クレーンが、駆動・停止を制御している電磁ブレーキライニング(ブレーキシュー)の寿命が短く、交換頻度が多いためご相談いただきました。
① 昔はアスベスト入りを使用していたが、ノンアスベストレジンタイプのライニングに切り替えたところ寿命が短くなった。
② 交換頻度が多く、交換の手間もかかる。
③ 高所作業となるため、安全面からも交換頻度を減らしたい。
レジンタイプのブレーキシューから、高温下や過酷な条件でも制動力をもつウーブンタイプに材質を変更することを提案しました。
ポイント
① ウーブンタイプブレーキシューは、高温下や過酷な条件下でも制動力を維持し長寿命。 ② 価格はレジンタイプに比べて2倍だが、寿命が延びる事で交換費及びメンテナンスの手間が削減できる。 |
*レジンタイプブレーキシュー;
粉体(骨格材料、潤滑材量、研削材、PH調整剤、充填剤など)を樹脂で焼き固めたブレーキシュー。
*ウーブンタイプブレーキシュー;
特殊繊維、高機能繊維を混紡し補強線を挿入し製織されたブレーキシュー。
天井クレーンの電磁ブレーキライニングをレジンタイプからウーブンタイプに替える事で、寿命が3倍に伸び交換費用、メンテナンスの手間が削減できました。耐摩耗性が良いという事でブレーキドラムの方が摩耗するかと心配されていましたが、ドラムの摩耗もありませんでした。
価格は2倍ですが、寿命が延びた事と交換の費用の削減や、高所作業のための安全面での不安が少なくなり喜ばれております。今後他の工場のクレーンのブレーキにも採用していきたいとの事です。
蒲田工業は様々な摩耗対策・寿命延長化・省力化のご提案をいたします。