ホーム > お困りごと解決事例 >「もったいない」精神でコストダウン―樹脂製ホッパー溶接補修と研磨による傷消し
お弁当製造工場にて、炊いたご飯を弁当箱に詰める機械に、樹脂(ポリプロピレン)製ホッパーを使用しています。 清掃のため、頻繁に取付、取り外しを行うので溶接されている足が取れてしまったり、接合部にひびが入ったりしてしまいます。同じく樹脂(ナイロン)製のシュートでは、経年劣化で、表面にささくれや毛羽立ち、擦り傷が見られ、汚れが取れにくくなってしまう問題がありました。
問題点
① 機械メーカーより部品購入するのだが決してコストは安くない。
② 自主での補修(テープで固定したり)をするのだが、またすぐに剥がれてしまう。
③ ホッパーの表面状態としてはまだ使用できるのに、接合部が剥がれてしまったことで使用できないというのは非常に惜しい。
④ シュートもまだまだ使えそうなのに、汚れが取りきれないとカビや雑菌発生のリスクが増大してしまう。
ホッパーの接合部は溶着方式であることが確認されたので、亀裂発生部を溶接補修することで再生可能と判断しました。足も一旦取り外しの上、再溶接にて取付け、ナイロン製シュートは傷の発生している表面を研磨することで再生できます。
ポイント
① 修理の方が新品の部品を購入するよりも価格、納期という点で非常にメリットがある。 ② 機械メーカーでは修理対応はしていない。 ※ポリプロピレン 耐熱性、耐薬品が高く、軽量なため食品機械にも多く用いられている樹脂素材です。接着性が悪いため、テープなどによる補修は向いていませんが、溶接(熱溶着)は可能です。 |
今まではホッパーが壊れた場合は自主での補修か新品を購入するしか方法がなかったところ再溶接で修理出来たことで、費用と納期の両面で以前と比べて改善出来ました。シュートもきれいになり、清掃もしやすくなったそうです。
異物混入や、雑菌の繁殖による食中毒発生については操業していく上で、絶対にあってはならないことなので、今回の補修で懸念項目を減らすことができ喜んでいただきました。
再溶接など修理のほか、傷ついた樹脂ホッパー内面を研磨することでの再利用など、食品用機械の部品を長持ちさせる方法を提案できます。補修すればまだまだ使える部品を「もったいない」精神で再生することで、コストダウンにつなげることもできます。
生産設備や各種装置の改善に力を発揮します。特に食品機械や包装機、印刷機械に関して豊富な経験と改善実績を持っています。
得意とする表面処理技術を活かした改善では大きな効果をあげ、幾度となくお客様から感謝の言葉を頂いています。