ホーム > お困りごと解決事例 >ダクト保温材補修にプロの知恵―事前調査の徹底で工期短縮!
製紙工場様で、震災の影響により排気ダクトの保温材に損傷が発生しました。
ISO監査、ユーザー様工場見学が予定されており、それまでに早急に修繕したいとご相談いただきました。
① 古い設備で図面や仕様書が現存していないため、現場採寸し、補修しなければならない。
② 工事の完成ご希望日まで10日程度しか日程がない。
③ 周辺のラインと調和するように、仕上げる必要がある。
今までの工事経験から、震災の影響で内部ダクトも損傷している可能性が高いと判断し、外皮の保温材修繕だけでなく、ダクト本体の修繕、補強を前提に事前確認を行いました。
時間との勝負でしたので、ご相談いただいた当日に、保温材だけでなく、ダクト補強に必要な部材の在庫確保を行いました。
① 長損傷した既設保温材を撤去したところ、ダクトフランジ接続部が完全に分離していた。(フランジボルト損傷) ② あらかじめ想定していた為、直ちに現合(現場で採寸し、製作)で相フランジ、補強用チャンネルを製作。 ③ 既存のフランジ接続ボルトのサイズが小さく、耐荷重が足りないため、適正なボルトにあわせて変更、チャンネル、相フランジと共締めすることで接続部の強度向上を図る。 ④ 既設の構造は、ダクト本体+グラスウール+アルミガラスクロス+化粧鋼鈑になっていたが、今後のメンテナンス・コストダウンを考え、化粧鋼鈑を省き、化粧塗装を施したアルミガラスクロスを外装に使用することで、周囲との色合わせを行なう。 |
補修前(接続部が外れている) | 補強チャンネルを追加して補修 | 仕上がり | |||||||||
お客様の声
「損傷を発見し連絡したところ、当日現場確認に来てくれました。すぐに作業手配をしてもらえたので、監査、工場見学に間に合わせることができました。ダクト本体の損傷を指摘してもらえるとともに、補強工事の手配も合わせて進めてくれたので、助かりました」と喜んでいただきました。
ダクト、空調関連の工事実績が豊富にあるからこそ、今回ご連絡いただいた時点で、ダクト本体が破損している可能性を考慮に入れて、現場確認、各種手配を行うことができました。
長年ご使用いただいている機器類では図面が保管されていないケースがあります。特に配管や、ダクトなどユーティリティー関係では建設時からの変更も多く、図面があったとしても現状と相違していることが多くあります。そのような場合でも、長年の経験を生かし、最適工法で、現場に合わせ、様々な要求にお応えします。
製紙業界とセットメーカー様を中心に営業活動を行なっています。 持ち前の責任感とガッツでお客様のお困り事に真剣に取り組みます。