ホーム > お困りごと解決事例 > 防爆エリアに局排機能付きクリーンブース
防爆指定(安全増し規定)エリア内にクリーンブース設置のご相談を頂きました。ブース内で有機溶剤を使用した製品充填作業を行うこともあるため、局所排気(以下局排と略す)装置を設ける必要がありました。
問題点
① 防爆指定エリアでの設置なので、ブースは法規に対応した部材、構造が求められる。
② 局排装置の設置が必要、ただし常時使用するのではない。
③ 吸排気までシステム化された防爆仕様パッケージ型局排装置は市販されているが、著しく高価。
局排装置の使用頻度がそれほど高くないということなので、ブース側面に充填作業時のみ稼働する排気ファン(防爆仕様)を設けることを提案しました。通常作業時は、ブース全体を陽圧管理し排気用プレフィルターから排気し、充填作業時は給気ファンから、排気ファンまで整流して排気するよう設計。溶剤の種類により比重が違うことを設計条件に入れ、給気、排気ファンをそれぞれインバーター制御することで、風速、風量の最適化を図る。排気ファンにはケミカルフィルターを取り付けることで、溶剤をキャッチし排気を無害化させることも提案しました。
ポイント
① 吸排気をインバーター制御することに加え、差圧ダンパーも設け適切なコントロールを行う。
② 排気ファンの運転効率を上げるために充填作業エリア上部に吸込みフードを取り付ける。
③ システム化された防爆仕様パッケージ方局排装置に比べトータルコストを大幅に低減。
防爆エリアでの設置案件は、金額が掛かりがちですが、打ち合わせを密にし、作業内容を詳しくお聞きすることで適正なスペックに設計しコストを抑えることができました。
お客様の声:
「仕様、価格ともに満足しています。ブースのクリーン度も設定値以上に維持できており、期待を上回りました。」
近年クリーンな生産、検査環境が求められる業種は拡大し、蒲田工業でも様々な分野において実績を積み上げてきました。経験、使用される環境や、作業内容をしっかりとお聞きした上で、豊富な設置経験に基づき最適な提案を致します。
高い知識と迅速丁寧な対応でお客様のご要望に対して何通りものゴールを示す提案力が持ち味です。見積り段階や仕様検討の段階で、お客様が完成後をイメージしやすい資料を作成し、安心感、信頼感を得ているクリーン環境構築のスペシャリストです。 特に、半導体・製薬業界での施工経験が豊富です。