ホーム > お困りごと解決事例 > 工場内まるごと殺菌!鮮魚も設備も作業者も!
遊子漁業協同組合様では、恵まれた自然環境を活かし、マダイやブリ、シマアジなどの養殖を行い、更にFSSC22000を認定取得した最新の加工場「マリンコープゆす」で切り身などへの加工もされています。熟練した従業員により徹底した衛生管理の中で迅速かつ丁寧に加工された商品は、最新の冷凍技術(CASフレッシュ)を用いて凍結され全国に出荷されています。
この加工場の衛生管理を支える殺菌システムについてお悩みでした。
問題点
1. 加工場建設時に導入した電解殺菌システムが老朽化し、更新が必要。
2. 従来の電解殺菌水生成装置は、塩素濃度の管理に手間取る。
3. 工場全体に塩素臭が充満している。
今回、微酸性電解水を用いた殺菌システムへの更新を提案しました。
配管や生成した殺菌水の貯留タンク、ポンプなどはメンテナンスをした上で流用することで導入コストも抑える設計としました。
導入にあたり2か月間デモ機を設置し、手や指及び食品の殺菌ができているか残存菌体数の検査をして効果を確認していただきました。
※微酸性電解水とは厚生労働省から規格基準が改正され、新たに食品添加物(殺菌剤)として使用が認められた新しい殺菌水です。(2002年指定、2012年有効塩素濃度基準拡大)
従来用いられてきた次亜塩素酸ナトリウムに比べ塩素やナトリウムの濃度を低く抑えながらも、高い殺菌力を持つことが証明されています。
また次亜塩素酸ナトリウムは残留塩素臭や、発がん物質である臭素酸の含有、有害物質であるクロロホルムの生成などが問題となり食品自体への殺菌には使用できませんでした。
1. 微酸性電解水の殺菌主成分である次亜塩素酸は、次亜塩素酸ナトリウムの約80倍の殺菌効果を持つ。
2. ノロウィルスやMRSA、インフルエンザウィルスに対しても殺菌効果が確認されている。
3. 食品添加物として認められており安全性が高い。残留塩素臭もほとんど発生しない。
4. 次亜塩素酸ナトリウムのように希釈や濃度調整の手間を必要とせず、本装置では1日に6~7?の殺菌水を生成できる。
5. 微酸性(pH5.0~6.5)であり塩素濃度も低いので(10~80ppm)皮膚や目に対しての刺激が少ない。
設備や、手指だけでなく食品(加工鮮魚)まで殺菌できるようになりました。装置調整の手間もなく水道水感覚で使えます。
お客様の声
継続的に使用し続けた結果、工場内の魚の匂いが大幅に減りました。以前充満していた塩素臭もなくなりました。床下排水溝も綺麗になり、カビやヌメリも除去され、工場の環境が改善されました。
今回ご紹介した微酸性電解水は鮮魚加工だけでなく、食肉加工工場や飲食店、介護施設などでも衛生環境改善に有効です。
食の安全をより高めるために、蒲田工業では洗浄、殺菌はもとより、入室管理や画像処理など最新のシステムをご提案いたします。
排水処理のプロフェッショナルです。 お客様の設備に合わせて、排水処理施設の設計計算などによる改善工事・新設工事を提案、自ら施工管理も行ないトータル的にサポートさせていただいております。 その専門性や的確なソリューションにより、ご相談いただいたお客様からの信頼は絶大です。