ホーム > お困りごと解決事例 > 破損した特殊ガスケットを特急製作、交換工事まで行い、生産ラインの早期復旧に貢献
製薬会社様での事例です。
ゴムライニングタンクに組み込まれているフィルター一体型ガスケットが破損し、タンク外に高価な樹脂材が流れ出てしまうというトラブルが発生、緊急対応が求められました。
① フィルターに破れが生じており、高価な樹脂材がタンク外に流出し続け、日々損失が発生している。
② 従来お客様が発注されていた業者では、納期が3か月かかってしまう。短納期で入手できたとしても、既存業者では自社製以外の交換工事には応じてもらえない。
③ ガスケットはサランフィルターとゴムをアッセンブリーした特殊な構造で、使用するタンクの径も大きい。
④ ガスケットの構造に以前から問題を抱えておられ、新品に交換しても求める気密性を実現できていなかった。
参考資料としてガスケット部品図を提供して頂きましたが、製作に必要な情報が不十分なものでした。気密性に満足されていないことも考え合わせ、当社で構造も見直し、再設計の上製作することを提案しました。使用条件を詳しくお聞きし、設置するタンクの寸法なども測定して設計、CADで図面作成しました。あわせて交換工事も当社で責任を持って行う事を提案しました。
① 径が大きく一体物での製作は出来ないため、分割で製作したパーツを接着し一体化。高い加工技術が必要。
② 納期を短縮するため、サランフィルターは別に急ぎ手配し、ガスケット加工を行う協力会社に支給。
③ 設置するタンクも長年使用されており、ガスケットのみでは十分な気密性が確保できない可能性があることをお伝えした上で、交換工事の現場で対応できるようシーリング材料を事前に用意。
④ 交換にあたっては、高い施工技術を持つ協力会社を選定し、万全の備えをして工事を行う。
ご相談頂いてから約1ケ月で、問題の発生した1塔の交換工事を終えることができました。
納期を短縮したことだけでなく、工事の安全管理体制も評価頂き、残りの塔の交換工事も全てご依頼頂くことになりました。そのうち、1塔においては、懸念していたタンク本体のライニングの劣化があり、ガスケット単体での気密性確保が困難な事態が発生しました。しかし、事前にシーリング材料を用意しておいたので、その場でしっかりと対策することができました。
急な突発故障にも柔軟に対応し、全力を尽くしてお客様の設備を止めないために行動します。蒲田工業は長年ゴム、樹脂加工を行っており、使用条件にあわせた適切な材料選定、設計にも自信を持っています。
長年の実績と経験を活かし、レベルの高い営業力で所内でも信頼度はNo.1。 現場密着型のスタイルで、お困りごとをお客様と一緒に解決し、問い合わせに対しても常に全力で対応する事を柱としています。