ホーム > お困りごと解決事例 > ガイドの滑り性と耐摩耗性を向上! 複合処理でフィルム状樹脂製品の巻き取りトラブルを解決

Solution Showcase お客様困りごと解決事例

前のページへ戻る 前のページへ戻る

ガイドの滑り性と耐摩耗性を向上! 複合処理でフィルム状樹脂製品の巻き取りトラブルを解決

お客様の課題・お困りごと

フィルム状樹脂製品の巻き取り工程での事例です。

巻き取る際に使用されるドラムにはバー形状のステンレスガイドが設置され、製品がこのガイドに沿って流れます。
このガイドの滑り性が不足しているため、製品がガイドにくっつき、破れてしまう問題が発生していました。

〈イメージ〉
フィルム状樹脂製品巻き取り装置

提案前に蒲田工業が検討した事

改善策としてフッ素樹脂コーティングフッ素樹脂含浸テープ(ガラスクロス)による滑り性向上を考慮しましたが、それぞれ以下の懸念点があります。

懸念点
  • フッ素樹脂コーティング
    製品とガイドが頻繁に接触することで、フッ素樹脂コーティングが早期に摩耗してしまう。
    摩耗粉が製品に付着すると品質低下のリスクが生じる。
  • フッ素樹脂含浸テープ(ガラスクロス)
    温湿度変動で粘着力が低下し、テープ剥がれと製品への異物混入が生じてしまう。

最終的に、お客様に採用された提案内容

ブラストロンコーティング+重合反応薄膜フッ素樹脂コーティングによる複合処理を提案し、施工ました。

〈サンプル〉
複合処理_ブラストロンコーティング+重合反応薄膜フッ素樹脂コーティング

採用までの過程

1,初期提案:ブラストロンコーティングの単独施工
→ 初めに、ガイドの滑り性と耐摩耗性を向上させるため、ブラストロンコーティングを提案しました。この処理は、フッ素樹脂含浸テープの代わりとして多くの場合で採用されています。
しかし、テストを行った結果から、ブラストロンコーティングが確かに滑り性を向上させたものの、更なる滑り性の向上を求めるご要望が出されました。

2,最終提案:ブラストロンコーティングと重合反応薄膜フッ素樹脂コーティングの複合処理
→ ブラストロンコーティングの上層に重合反応薄膜フッ素樹脂コーティングを追加するという複合処理を提案しました。
ガイドの滑り性は更に向上し、同時に耐摩耗性も維持されました。また、導入コストもお客様のご要望に合い、採用されました。

ブラストロンコーティングについての技術紹介ページはこちら
重合反応薄膜フッ素樹脂コーティングについての技術紹介ページはこちら

蒲田工業がご提供できる価値

上記のようなブラストロンコーティングと重合反応薄膜フッ素樹脂コーティングの複合処理を提案しましたが、同等の効果を持つブラストロンコーティングとDLCの複合処理の選択肢もあります。ただ、DLCはコストが高いため、今回は予算に合わせた柔軟な提案をしました。

弊社では多様な表面処理をラインアップしております。お客様を第一に考え、中立的な立場からお客様の実際の状況に最適なものを提案しております。
(ホームページにラインナップされていない表面処理やコーティングも多数取り扱いしておりますので、お気軽にご相談ください。)

事例番号

D-13 ※お問い合わせの際は「事例番号」をお伝え下さい。

営業パーソンの紹介    開発部   中山 裕由

nakayama.jpgカタログスペックには表れない各表面処理の特性について深い知見を持ち、相対評価の中から最適な処理方法を提案します。

この事例に関連する他の事例の紹介

【複合表面処理】滑り性向上。樹脂チューブと治具の貼りつきを防止
[共通キーワード:複合処理、滑り性向上
テフロンテープに変わる「滑り性」と「耐摩耗性」を兼ね揃えた表面処理
[共通キーワード:滑り性、耐摩耗性
フイルムを傷つけずに滑らか搬送!―ブラストロン
[共通キーワード:ブラストロンコーティング
  • お困りごと解決事例トップへ
  • 蒲田工業トップページへ

前のページへ戻る前のページへ戻る

製造現場での様々なお困りごとを、現場に深く入り込み解決 ソリューション事例マップ