ホーム > お困りごと解決事例 > シート搬送に不可欠な、フッ素樹脂チューブと静電気対策
サイズプレス(紙の表面に印刷しやすい処理を施す装置)後ドライヤー入口(紙を直接乾かせるロール状の装置)のゴムロール(φ190×3700L)に問題を抱えていらっしゃいました。
・サイズ液(コーティング液)が付着してしまう。 ・更に紙粉が付き、増殖してしまう。 ・増殖する事により、汚れ→剥がれ→設備や製品に悪影響をおこしてしまう。 |
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ロール表面の対策に
・ドライヤー(120?130℃)近辺のため、耐熱性のある材料 ・汚れが付着しにくく、仮に付着しても清掃が容易な剥離性のある材料 |
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上記ポイントを検討した結果、フッ素樹脂を用いた熱収縮チューブを被覆する提案。ロール表面にこのフッ素樹脂チューブ(PFA FEP)を加熱収縮にて被覆させる事により、
1 汚れが付きにくい非粘着性
2 薬品に強い耐薬品性
3 電気を通さない絶縁性
を与える事ができます。*蒲田工業 五貫島工場にて施工が可能です。
規格サイズ | φ1.5?φ400、長さ最大6000mmまで対応します。厚み0.5tと1.5t(一部グレードを除きます) |
主な用途例 | 各装置のロール OA機器 製紙 紙加工 フィルム加工機 繊維機 印刷機 産業機械全般 絶縁保護 |
また、静電気が発生し、チューブに帯電する事も考えられましたので静電気対策も行いました。今回は低コストで取り付けが容易なアキレス株式会社製「ノンスパーク」を取り付けました。アルミフレームにステンレスの繊維を植え込んである構造で、規格サイズ以外にも特注サイズが可能な商品です。
*製紙業界でのテフロンチューブ使用例-- 下図1?4番のところによく使用されています。
フッ素樹脂のチューブを被覆した事により、ゴミが付着しにくくなりました。
また清掃が容易になり、メンテナンスを低減できました。
蒲田工業ではメンテナンス部門があり、静岡県富士市にある工場内でフッ素樹脂チューブの施工をいたします。被覆させるロール(母材)をお預かりさせていただき、専用ドライヤーと冶具を使用しての作業です。
営業の枠を超えエンジニアリングまで手掛けられる強みを持っています。設備の基本設計やCADによる製図、そして現場の施工管理までこなすことができ、社内外から頼りにされる存在です。