クリーンラボ設置-床・
空調・
排気設備まで
[装置メーカー]
使用製品 | 設置場所の環境 |
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目的
ナノレベルの粉砕試験を行なう際の、異物混入対策
排気設備、温度管理のできるクリーンラボ
- 粉砕機、分散機自体は密閉された装置でも、原料を投入する際に異物混入する問題がある。
- ユーザー(特に食品・薬品業界)から、作業環境の改善を求められている。
- 排気設備や、試験条件を一定にするために温度管理も必要。
仕様・施工
断熱効果の高い外壁パネルにより、クリーンラボを設置。
- 断熱パネルを使用し、5600mm×9000mm×高さ3500mm、クラス100000の部屋を構築。
- 工場建屋から吊りを取れない為、吊元用鉄骨架台を組むことで、空調機・ルームの荷重に耐える仕組みとする。
- 塗料などの粉砕では有機溶剤を使用する為、吸気・排気のバランスを計算し作業に最適な局所排気設備を設置。
- 排気は、天井からフレキダクトで必要箇所に垂らし、天井上に設置した排気ファンから外気へ排気する仕組み。
- パッケージエアコンからHEPAフィルターを通して吸気することで、清浄度と温調を同時に行なう。
- 設置場所には排水溝があるため、ステンレス製の溝カバーを埋め込む。水勾配は、床全体にモルタルを打ち直して平滑にし、耐薬品性の塗装をする。
今回のポイントは・・・
クリーンルーム用断熱パネルを使用することにより、大空間を高性能なクリーンルームに構築できます。 既設建屋から吊元を確保し、天井に補強材を入れることで、柱が無いエリアでも広いクリーン空間を作り出します。
今回のケースのように、吊元用鉄骨架台を組むことで、部屋を自立させることも可能です。試験環境に適した清浄度、必要とされる温度・湿度管理に合わせて清浄装置や空調装置の適切な選定を行ないます。
有機溶剤や粉塵・ガスなどの有害物質を使用される場合には、有機則・特化則に基づき風量計算を行ない、適切な換気設計のもと局所排気設備を提案します。床塗装、排気設備、ルームの施工と、各工程の工事スケジュールを一括管理し、並行して施工することにより短工期で、無駄なコストを省くことができます。