局所空調化―間仕切り工事[化粧品メーカー]
使用製品 | 設置場所の環境 |
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化粧品工場 一般建屋、クリーン仕様ではない 室内は一般空調のみ |
目的
生産ラインのクリーン化
外気の影響を受けやすく空調が効かない
- 部屋自体はクリーンルーム仕様ではない為、改善が求められている。
- 既設部屋(30m×15m)で生産しているが、外気の影響を受けやすく空調が効きにくい。
- 充填工程と包装工程は、清浄度クラス1000の環境にする必要がある。
仕様・施工
全体空調から工程ごとの局所空調にすることで、空調効率の向上を図る。
- クリーンパネルを用いて、充填・包装・検品の3つの工程を間仕切りする。
- 清浄度クラス10000が求められる充填室と包装室にはHEPAフィルター付空調機(床置き型)を新規導入。
- 熱の侵入元となっている窓には、断熱パネルを施工し遮熱する。
- 住宅用クロスの既存内壁と天井には、珪酸カルシウムボードを全面に取り付け、クリーンクロスを貼る。
※できるだけフラットな面にすることで、ホコリ溜りや乱流の発生を防ぎ、クリーン度を向上させることができます。
今回のポイントは・・・
クリーンパネルで各部屋を間仕切り、既設エアコンの効率化を図るとともに、新規導入のエアコン設置により各部屋に必要な空調環境・清浄度条件を満たす事ができました。
蒲田工業は単にクリーンルームの設置だけでなく、クリーン仕様ではない既設の部屋も、今回のような手法によりクリーン化・準クリーン化にすることが可能です。
工程ごとに必要とされるクリーン度や温度管理条件は異なります。工程ごとに間仕切り、全体空調ではなく局所空調を導入することで、省エネ化を実現しランニングコストが削減できます。 空調エリアの再構築や必要に応じて空調機の入れ替えなども行い、より省エネ効果の高い方法で施工します。