ホーム > お困りごと解決事例 > ホッパーの居着き対策に超高分子量ポリエチレンライニング
鉱業関連のお客様における事例です。タンク内面に製品が付着し、ホッパーからの払い出しがスムーズにいかないことにお悩みでした。
1. 付着した製品が堆積し払い出し口を閉塞させてしまう。
2. 規定量の払い出しが出来ない。
タンクやサイロにおける閉塞状況は上記4パターンに大別されます。
今回は残留及びラットホールになっていて排出がスムーズに行えない状況でした。
今回は非粘着性、滑り性、そして耐摩耗性に優れる超高分子量ポリエチレン(UHMW-PE)をシートライニングすることを提案しました。
ポイント
1. 付着が最もひどいタンク下部に10tのシートをライニング。
2. 今回使用した超高分子量ポリエチレンは分子量が300万~600万と高く、一般のポリエチレン(分子量2万~25万)とは成形法も物性も異なり、優れた非粘着性、耐摩耗性を持っています。
3. 衝撃にも強く割れにくいため、上部からの製品投入も安心して行うことができます。また騒音を低減する効果もあります。
滑りが良くなり、製品の残留がほぼなくなった。居着きが解消され、規定量をスムーズに払い出しできるようになった。
今回は比較的取付けしやすい形状で、現場での作業工期も短く終えることができました。超高分子量ポリエチレンシートを用いたライニングでは、事前に曲げ加工を施したり、薄板仕様の素材を用いることで曲面へ施工も可能です。また更に高い非粘着を求める場合にはフッ素樹脂を用いたライニング、より高い耐摩耗性が必要な場合はセラミックチップライニングなど、要求される性能、使用環境にあわせた最適な工法をご提供致します。