ホーム > 表面処理(目的・性能別検索) > 表面処理加工技術一覧 > フッ素複合無電解ニッケルめっき
無電解ニッケルめっきの皮膜中にフッ素樹脂(PTFE)の微粒子を分散共析させる技術です。
フッ素樹脂の特性である離型性や撥水性、滑り性と無電解ニッケルめっきの耐摩耗性を併せ持っています撥水性が高く、表面に残留する量も減らせるので、耐薬品性も向上します。
めっきのプロセス上で、配管などの内径や入り組んだ形状の品物などにある程度均一に成膜をさせることが可能となります。
450×500×1000、1900×1000×10(板状)
1t
めっき成膜時は90℃以下、めっき後に熱処理行うことで硬度を上げることが可能。
めっき表面だけでなく、成膜されためっき皮膜全体にフッ素樹脂が均一に分散しているため、撥水性などが長期に渡り安定して発揮されます。
金属めっきが主体となるため、フッ素樹脂のコーティングと比べ、高い耐摩耗性を持ちます。
高い滑り性を活かし、潤滑油が使用できない箇所で使われることもあります。
熱伝導率を低下させにくい特性を活かし、冷却成形を行う金型の離形性対策にも有効です。
ギア、スプロケット、反応槽、ポンプ部品、成形金型、押出し成形用ダイ
ステンレス板とフッ素複合無電解ニッケルめっき板に、それぞれアルコールをかけた時の様子をご覧にいただける動画です。
フッ素複合無電解ニッケルめっき板が撥水性に優れていることが分かります。
ほとんどの金属に対して処理可能です。特別な前処理を行うことで樹脂やセラミック、ガラスなどにも処理できます。
絶対的な滑り性はフッ素樹脂コーティングに劣ります。無潤滑で使用できる条件には限りがあります。