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PEEK+PTFE複合コーティング(FCXP-007) 表面処理加工技術紹介

PEEK+PTFE複合コーティング(FCXP-007)

加工技術の詳細

PEEK+PTFE複合コーティング(FCXP-007)は、熱可塑性材料であるPEEKと、潤滑性のあるフッ素樹脂PTFEを組み合わせた複合コーティングです。
複合することによって、耐薬品性、機械的強度、そして滑り性が大幅に向上します。
PEEK+PTFE複合コーティング(FCXP-007)

優れた特性

PEEKとPTFEの複合により、従来のフッ素樹脂コーティングよりも滑り性が向上します。
・動摩擦係数は0.12、比較的に摩擦抵抗が低いコーティングです。
・耐薬品性に優れています。
・電気絶縁性が高いです。
・低摩擦性と耐久性を兼ね備えたコーティングを求める用途に最適です。

処理可能材質

金属系のさまざまな材質に適用可能です。
※大きなサイズの品物へのコーティングも可能ですが、材質や形状により適用性が異なるため、具体的な要件については事前にお問い合わせください。

此れまでに、ご使用頂いた用途例

・固体樹脂製品のシューター
・樹脂製品の搬送ガイドやレール

注意点(処理による欠点等)

・高温焼成(380℃)を行いますので、熱による反りや変形のリスクのある素材や形状にはご注意ください。
・PTFE(フッ素樹脂)が複合されておりますのでPFASフリーではありません。

特性表
密着性(クロスカット試験) 100/100
耐熱温度 260℃
鉛筆硬度 5H
動摩擦係数 0.12
表面抵抗値(Ω) 10¹⁶
接触角(水) 92~95
耐酸性(塩酸5% 16H) 異常なし
耐アルカリ性(水酸化ナトリウム 16H) 異常なし
耐衝撃試験(300±0.5g 50cm おもり落下) 異常なし
沸水試験(98℃以上100H浸漬) 異常なし
加工処理温度 380℃
標準膜厚 20~50μm
材質 PEEK+PTFE
テーバー摩耗試験(25℃) CS-17(1kg) 10-14
特性1 低摩擦性
特性2 耐摩耗性
特性3 非粘着性